huzai’s blog

「ぼっちの生存戦略」とか「オタクの深化」とかそういうことについて考えています。

文章

人間未満

私は汽車を見るのが嫌いであった。特別ゴトンゴトンという貨物列車が嫌いであった。線路を見るのは切なかった。目当てのない、そして涯のない、無限につづく私の行路を見るような気がするから。 ――白痴 いずこへ 私のように周囲に頼りのない人間は、常日頃か…

夏めろ summer melody にみる印象と解釈の違い。

「人は見た目が9割」なんて言葉が随分と昔に流行った気がする。 当時は、第一印象で人間というものが規定されてしまうなんて、 現実というやつはよほど不細工というものが嫌いらしい、とか思ったりしたものだ。だが、今回テーマに挙げるのはコンテンツの話だ…

2016年の清算【思考】-幸いを得るということ。

過去はそこに在る 人は時間を得ることで初めて過去を振り返ることができる。 繰り返し再現された出来事だけが当人の把握している「過去」として記憶されるため、 再現されることのなかった出来事は「無かったこと」になってしまうのである。例えば、私が『ア…

ぼっちは世界を変えたがる

今日も明日も雑文ばかりを書き散らす。 多分、そうすることでしかこの曖昧な感情を外に出してしまうことはできないから。

××っていう名前の亡霊さんに囚われて

過去って名前の亡霊さんに支えられてるみんなの現在(イマ) 現在(イマ)があるから未来がある 過去は未来への始まり 亡霊さんが成仏したら未来への糧ってやつになるのかしらね ――機動戦艦ナデシコ 第22話 「来訪者」を守り抜け? 現在を正当に評価できるの…

物を語るということ

――― 忘れるな、これが物を語るということだ。 ――― 作品について語るとき、我々は作品の一部を殺しているのだ。 ――なんて物騒な。 これはずっと、ずーっと昔から言っていることだけれど、 私が作品を語るとき、作品は私の型に切り取られる、のである。 つまり…

NTRに何を求めているのか

――― ①「言葉」は「物語」によって定義される。 ②「言葉」は「個人の願望」を映し出す。 ―――言葉というものは不思議なもので、 コンテンツが蓄積されるにつれてその意味や目的が曖昧になり、 その言葉が意味しているものが人によって異なるという状態を引き起…

社畜の時間活用術

社会の畜生(以下、社畜)として生きている人間というものは面白いもので、 仕事から逃れることのできる「休日」を手にしても「何もしない」ことが少なくないという。社会で活躍しているであろう「社会人」なる人たちからすれば、 「どうしてせっかくの休日…

彼女は海辺で待っている。

少し前に、最近は燃えやすいコンテンツの方が好まれる、 という話をしたかもしれないし、しなかったかもしれない。簡単に言うと、 話題になるようなコンテンツの方が好まれる、という話。燃えそうなものをみつけては煽り立て、 燃えカスになったところで次の…

現実を視るのか、リアルを視るのか、

コンテンツに触れているとそういうことを考えたりしませんか?作品そのもの(=現実)を観るのか、 作品が表現したかった世界(=リアル)を視るのか、僕らはどうするのが正しいのだろうか、と。この辺りがごちゃごちゃしたまま感想を述べたところで、 他者…

当てもない一年を迎えた一日目のこと

「節目」というものは便利なもので、 多くの人がこの機会に過去をなかったことにして、 新しい物事に取り組み始めたりするものである。 その例に漏れず私も新しく取り組み始めようと思うのである。 こんな風にブログを書いているのがそのいい例だ。 自分の過…

行く当てもない一年を迎える前の一日

あと数時間ほどで今年は用済みで、 また当てのない一年を始めていく。私は暁の水平線に勝利を刻みながら、この年に別れを告げるつもりだ。明確な終わりを感じられる一日に、 去りゆく今年に思いを馳せる。 追われる一年 今年は社会に牙を向かれた一年であっ…

私の文章の書き方

私の文章の書き方は変容した。 というと、多くの人は「何を当たり前な事を」と思うだろう。人は言葉で出来ている。 それゆえに、人は周囲の言葉に影響をされる。 良い言葉も悪い言葉も全部含めて一人の人間を作り上げる。だから、「文章が変わる」というのは…

コンテンツを観る『軸』を持つ

いつまで地に足をつけないでコンテンツを観ているのか。 そんなふうだからいつまでたっても「感想」が言えないのだよ。 どうでもいいことしか覚えられないあなたに捧げる。※今回の文章は以下の派生です。(リンク先は読まなくても問題ないです) huzai.haten…

集中力の減退/より深く深く/感情栓

今の若い人類はすべての物事を並列処理する。 音楽を聴きながら勉強をするとか、 テレビを観ながらスマホをいじるとか。 攻略サイトを見ながらゲームをするとか。 そんな風に、今の若い人類は息をするように 『並列処理』を行っている。その理由についてあー…

成長と文法

――― ナニカを作らなくても 作り手の気持ちになることはできる。 ただ、作った方が腑に落ちるというだけ。 ―――文法というやつは ゼロから構造を考える手間を省き、 カタチに沿って要素を組み合わせるだけで、 セカイに届くだけの成果を我々に与える。文法とい…

言葉が安売りされる時代

遠い昔、「言葉」は貴重なモノであった。人間と言葉の出会いは一期一会であり、僕らが出会える言葉も限られていた。限られた言葉でもって、自分の言葉を形成していき、想いを伝え続けた。 そんな、僕らと言葉の関係が変わりつつある。 「紙」という媒体の脅…

言壺 栽培文

永遠は、言葉と共にある。 コンテンツ ◆言語空間を外部化 ◆好きだから好きではダメな訳 ◆言葉と文字

言壺 跳文

ソレと私の間にあるのは言葉だけだ。 コンテンツ ◆跳ぶ会話 ◆言葉はウイルス ◆敵はワーカムか?

ブログにおける肉体・感情・精神について

私はどこだ。私は世界を構築できたか。私は私を壊すことができたか。私は…… 言壺読了後、再考現在、栽培文 コンテンツ ◆意識高い系、釣竿露出 ◆何のために文章を書くのか―未完―

言壺 没文

この世の中にある物語の何割が小説なのだろう。 コンテンツ ◆物語は人格だけでは成り立たない ◆人は何故物語を読むのか ◆感想 ◆メモ、日を跨いだ校正

言壺 被援文

小説とは一つの現実である。なら、現実とは小説である。 コンテンツ ◆現実―仮想 ◆現実とは仮想である。仮想とは現実である。 ◆感想

言壺 似負文

私が読んでいるのは小説か? コンテンツ◆小説における論理矛盾◆文字と戯れる◆世界はそこに在る

言壺 綺文 感想

『わたし』『母』『姉』『父』『赤ん坊』 ◆言壺―綺文― 言壺とはいくつかの短編から成り立っている小説のようである。いや、もしかすると短編集ではないのかもしれないが、今の私にそれは分からない。それは、まだこの一編しか読んでいないからである。 にも…

『言葉』に関するあれやこれやそれや

言葉は私で出来ている。どこまでが私だろうか。 ◆言葉と回路言葉というものはそれに対応する「回路」があって初めて意味を創出する。言葉そのものに意味は存在しない。言葉に意味を付けるのはいつだって人間だし、価値を付けるのも人間だ。 回路とは、すなわ…

連想と要約と

世の中には「連想」と「要約」の二つの書き方がある。 ◆連想私が良く使っているのが物事を連想させながら書くやり方である。出発点だけがあり、答えは旅の途上で見つけていくというやり方だ。 このやり方のいいところは自分でも気が付かなかった風景に出逢え…

空想は現実を凌駕するか

いつだって僕らは現実を崇めてきた 小説を書くのにも現実の体験が求められます。 童貞が童貞小説を書いたところで童貞にしか受けず、リア充は童貞小説を書くことはないのでそういったサイトには童貞臭さが充満しています。自分が知らないことを書こうと思っ…

身体は言葉でできている。

劇場版 Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS (初回限定版) [Blu-ray] 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル 発売日: 2010/09/30 メディア: Blu-ray 購入: 24人 クリック: 285回 この商品を含むブログ (52件) を見る 我々の世界は言葉でできており、…