huzai’s blog

「ぼっちの生存戦略」とか「オタクの深化」とかそういうことについて考えています。

行動力は時間で回復するか?

 

 

ここ数年の間で、色々なスマホゲームをやってきた。パズドラを始めに、色々なゲームをしてきました。私がプレイしてきたゲームに共通しているのが「スタミナ」というシステムで、主人公(プレイヤー)が行動するのに必要なモノが時間によって手に入るというものです。つまり、行動力=時間という風になっています。そこに課金要素を加えると、行動力=金なんて式も見えてきます。

このスタミナシステムを見て私は「彼らはいいな。時間が経つだけで行動できるんだから」なんてことを考えたりしていました。幸運なことに私は時間に余裕のある身分(大学生)でありますが、時間が経っても行動できないことも少なくありません。

彼ら(主人公)と私の間にはなんの差があるのだろうか。彼らはものの数分でいくつものダンジョンを攻略していきますが、私はそのようなことはできません。それは何故だろうか。

 

ここまでずらずらと書いてきましたが、気づいている人は矛盾に気づかれていると思います。それは、彼らと私が共有しているのは時間経過による体力の回復である。そして、彼らと私の間にあるのは「意志」や「やる気」といった問題だ。

彼らは世界を救う、ダンジョンを攻略するための強い意志がある。だからこそ、体力の回復と共に行動していくことができるのだ。

対して私は、体力そのものは回復するものの行動に伴うべき「意志」が減退しているために、体力の回復と共に行動が出来ていない。

「意志」がある人間にとっては、行動力と体力はイコールで結ばれる。

 

肉体的な問題ではなく、精神的な問題。

行動に必要な意思は魔宝石で買うことはできない。

なら、私はそれをどうやって手に入れたらいいのだろうか。

 

ここで、安岡正篤氏の著書「人間の生き方」より、耶律楚材の言葉を引用させてもらいます。

 

興一利不若除一害 生一事不若減一事

人間の生き方 p36

人間の生き方

人間の生き方

 

 

詳細に関しては本書を読むか、ググるかすると見えてくるものがあると思います。

 

簡単な説明を入れると

一事を為す前に一事を減じよ。

何かを良くしたければ、まずはそれを悪くしているものを取り除け、ということであります(まぁ、これも本書に書いてあることですが)。新しいことは魅力的であり、輝いて見えますが、それよりも前に直すべきところや減らすべきモノがあるはずです。それを怠ってしまうと効果は望みにくいものです。

 

せっかくなので、ゲームを例えに出しますと

ロードの時間が長い

正しく反応をしない

操作性が悪い

ゲームバランスが悪い

ラグが酷い

こんな風に悪いところがあるにもかかわらず、「新キャラ登場!」「新ステージ導入!」「新たなクエストが!?」などと言ってみても効果は薄いと分かると思います。

 

こうしてみると、何を当たり前か、と思うかもしれません。しかし、自分のこととして考えると案外忘れてしまいがちであります。気づかないうちに問題から目を逸らし、それよりも大きく光っているものに取り組むことで誤魔化してしまっていたりします。

 

話を行動力に戻します。

行動を移すために必要なものは、時間経過で回復することのできる「体力」はもちろんですが、行動を起こす、持続させるための「意志」もまた必要になってきます。ゲームと違い、体力だけでは行動に移せないのが私にとっては大きな問題になっています。

そうした「意志」に問題がある時は、自分の行動を妨げているもの、意志ややる気を削いでいる原因を正しく認識し、必要ならば改善・軽減していきます。

こうした調整や見直し、をきちんと行っていけると、行動力≒体力になっていくのではないかと思います。

 

最期に事例を一つ書き、終わりにしたいと思います。(事例なんて関係ないという人は飛ばしてください)

 

ブログを開設したのはいいけれど、つまらなくて更新できない。

 

この場合の原因として挙げられるのが「アクセス数が伸びないから」というものです。書いたものに対して反応が欲しい、というのは当たり前の葛藤です。書くということ自体が誰かに伝えるという属性をもっており、その上誰もが見ることのできる場所に晒している時点で、アクセス数と無関係でいるのは難しいと思います。ブログを続けるとそのような欲求が減り、新たな欲求も出てくることでしょうが、ここでは置いておきます。

それではどうするのか、というとまずは原因をきちんと認識することから始めます。

どうしてアクセス数が伸びないのが嫌なのか、ということです。

ある人は、自分の文章が下手だと言われている気がすると考える。

ある人は、自身を否定されているなんて風に思い悩んでいるかもしれない。

今回は、アクセス数=評価と考える人を例に出します。彼らの問題はアクセス数を正しく認識できていないことにあります。

アクセス数というものは面白いもので、良いコンテンツを作れたからといって伸びるものではありません。「アクセス数を増やす〇つの方法!」なんてものにあるように、多分にマーケティングの側面が含まれています(ここについては次回書きます)。文章力(コンテンツの面白さ)は評価項目の一つでしかありません。

もし、ここで彼らがアクセス数を増やすために新しいものに挑戦したとしても、コンテンツ以外の側面が悪く、アクセス数が伸びないという結果に落ち着きます。新しい取り組みの前に、デザインやフォントなどの使いやすさ、見やすさの改善や、アクセス数の稼ぎ方を知れば、望む結果が得られる可能性は上がったでしょう。