アクセス数はコンテンツの魅力ではない。
前回でも書いたが、アクセス数とコンテンツの魅力は「=」で結ばれるものでは無い。
今回の記事は、一時期アクセス数に一喜一憂していた私が、アクセス数を前よりもハッキリと見えるようになるまでを書いたものである。
◆アクセス数が魅力だったころ。
ブログを開設したのは数年前になるが、その時の私はコンテンツの魅力がアクセス数に直結していると考えていた。それもそのはずで、私が面白い、面白いといって読んでいた方々のブログのアクセス数はそれはまぁ膨大なものだった。アクセスカウンターを見て、面白いコンテンツを作成できればこれだけの人が見てくれるのか、と思ったものであった。
そうして、ブログを開設してからは時間をかけて記事を作成しできるだけ良い文章を意識して書き、ブログのデザインや、文字のサイズなどは考えていなかった。それも、良いものを作れば売れる、じゃないが、良いコンテンツはアクセスを稼ぐ、と考えていたからである。
結果は、芳しくなかった。伸び悩むアクセス数に、このまま書いても意味がない、なんてことまで考えだして、ブログから離れてしまった。
◆チョロイアクセス数
ブログをやめてからというものの、文章力を鍛えるでもなく、ネットの海をぷかりぷかりと浮かぶ日々が続きました。その際に、尊敬する方々のサイトを見ていましたが、「アクセス数」に関しては素人が小説を投稿できるサイトが強い影響を残しました。
私自身としては「ケータイ小説(笑)」なんて言われている頃から目にしていましたので、それといった抵抗もなく読むことができました。これらのコンテンツは、最初の内は面白かったりするのですが、後になって気づくのが、似たような内容が多いということです。良くあるテンプレというやつで、このテンプレに乗っ取っていれば、ランキングに入ることができる、なんてものもありました。一度流れを追うと分かるのですが、面白かった物語の設定がテンプレ化してランキング入りし、少ししてそのアンチものがテンプレ化してランキング入りしたりしていました。また、二次創作になるとそれが際立ち、今やっているアニメかどうか、がキーになったりしていました。
このサイトを見てみると、本当に面白い作品はもちろんアクセス数が伸びるが、そうでない作品もアクセス数が伸びるということが分かる。またときには、面白さを凌駕することもあったりする。
この時になって、私はコンテンツの面白さがそのままアクセス数に反映されるのではなさそうだぞ、ということに気づき始めました。
◆小説の投稿
そして、アクセス数に疑いを持った私はコンテンツの投稿を試みます。
ひとつはテンプレっぽいものを。もう一つはエロサイトに投稿しました。
アクセスを増やしたければエロを描け、などと言われていますが、実際どれくらい違うのだろうか、小説を書くのは難しいのだろうか、ちょろいのだろうか。色々なことを考えながら投稿してみましたが、やってみて分かることは多いものです。上記の疑問のいくつかは解消できました(ある程度出来上がったらまた記事にしたいと思います)が、今回はアクセス数に絞ってみていきたいと思います。
投稿をして気が付いたのは次の点でした。
- 投稿する時間帯によってアクセス数が大きく異なる。
→そのコンテンツを誰も見ないような時間帯に投稿しても反応は薄い。やっぱり、そのコンテンツに合うであろう時間を見つくろう必要がある。
- タイトルを変えるとアクセスが伸びる
僕の持論によればタイトルのセンスがダサい小説は文章もダサい。一番人目につく外題に気を使えないような鈍い作者が心を打つ文章を書けるとはとても僕には思えない。
- 一日に2回投稿するとアクセスが伸びやすい
→人が見るであろう時間帯に2回に分けて投稿すると、アクセスの波を維持できたように思う。
- エロサイトのアクセスは凄い
→自分でもどうかと思う文章だったが、通常の何倍ものアクセスがあった。アクセス数を稼ぐのにエロは持ってこい。
- 投稿する場所の重要性
→自分が書いている文章を欲しがってそうなひとがいるところに投稿するのが好ましい。それも有名な場所で。
実際にやってみて、アクセス数の実態に近づくことができたと感じています。
◆ブログ投稿のマーケティング性
同じ文章であっても、投稿する場所、時間帯、投稿頻度によってアクセス数が大きく変動していきます。また、コンテンツの違いによっては、投稿する時間帯の好ましさも異なってくるでしょう。
例えば、エロサイトなら夜中に投稿した方がアクセス数の伸びが多く、テンプレっぽいのは昼とか夕方などが良かったと記憶しています。
こんな風に、文章の魅力度だけでは測れないアクセス数というものが少しずつ見えてきました。それは、内容云々よりもどうやって人に届けるのか、いわゆる「マーケティング」を駆使出来れば、以前よりもアクセス数を手に入れることは容易になるということです。
単純にアクセスが欲しいなら、文章を磨くよりも売り方を考えた方が良いよ、ってお話。