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huzai’s blog

「ぼっちの生存戦略」とか「オタクの深化」とかそういうことについて考えています。

同じところをグールグル

思考メモ

 

 グルグル回ると聞いて何を考えたでしょうか。私はマリオのクッパステージを思い出しました。因みに、友人はほむらちゃんだったそうです。エンドレスエイト何かはもう過去の思い出になってしまったのでしょうか。

人間という生き物は思っている以上に同じところをぐるぐるとまわってしまうものです。前回やってしまった過ちを数日後にまた犯してしまったりしています。それどころか、前回間違った事すら忘れてしまったりします。

失敗は成功の母、なんていうけれども本当にそういう風に活かすことができる人間は少ないものです。少し前の暗殺教室でも似たようなことを言っていました。敗北から学ぶことはある、というが、本当に僕たちは敗北から学んでいるのでしょうか。本当は、敗北を正当化するための理由づけにはなっていないでしょうか。どうしたら、失敗を生かすことができるのだろう。

 

もし、キチンと失敗から学び、同じミスをしないようになれたら、それはとっても素敵なことでしょうか。

 

私個人としては失敗を成長に繋げることは好ましく思っています。というよりも、そうしなければいけないとまで感じています。良く言われているのが、「社会人になったら同じミスしてはいけないよ」ということです。それを防ぐために、メモを取らせたり、時折確認してみたりするわけです。ですから、同じ失敗を繰り返し続ける人間は社会的に成長しない人間、もしくは努力しない人間、なんて風に取られたりします。

しかし、間違えるから人間だ、と言うこともできます。BEATLESSでは、こうした人間の不確実性や曖昧さがあるからこそ人間が生きていられる、なんてことを言っています。的確に求められたものを提示するのは機械の仕事であって、人間はそれに勝てなくなる。コンピュータのように素直な反応を返すのはヒトがやる仕事では無くなるかもしれません。

 

つまるところ、人間は同じところをグールグルと廻る生き物である、ということです。

 

先ほどまでは、失敗ということに焦点を当てていましたが、内面に焦点を当てると、また違ったものが見えてきます。

 

君は君だよ

“きみらしく”なんて曖昧なものじゃない

何やったって変わったってカンケーない

君はどうせ君だよ

四月は君の嘘 3巻より

四月は君の嘘(3) (講談社コミックス月刊マガジン)

四月は君の嘘(3) (講談社コミックス月刊マガジン)

 

 

私の好きな漫画から引用させてもらいました。最新刊の帯以外は面白い漫画です。青臭さが残りますが“青春ってカンジ“というと伝わると思います。

 

それで、この台詞を引用したのは、私がこれと同じような体験をしているからです。

私は“自分探しの旅”と称して、ひたすら文章を書き続けていた時期がありました。自分の興味のあることから初めて、好きな事はもちろん嫌いな事も色々と書いてきました。しかし、どれだけ書きつくしても自分の求めるものはありませんでした。結果の出ない行動に嫌気がさし、書くのをやめてノートをぺらぺらと捲りはじめました。そうしてみて初めて思ったのが、「似たような事ばっかり書いている」ということでした。

例えば、私の根っこにある書籍に「堕落論」というものがありますが、そこに書かれている内容を、ヘッセやニーチェに見出していることがあります。“現実を見る“というキーワードに関しては、テーマを変えて何度も登場していました。

私の中では違ったことをやっているつもりでも、その実は同じことをグールグルとやっていたというわけです。そして、こうした活動が重なり合うところに“私”という人間性が見え隠れしました。

つまり、私は色々なことに手を出して、活動円の重なるところに私を見出しました。

 

このことは、他の方がたもカタチを変えて話していました。

宮内悠介さんは、日経に寄せていた「ボールを空振るということ」というエッセイで、自分が憧れていることに、気になっていることに取り組むことで、自分がやっていることの幸せさを実感する、と言っていました。あえて、自分がブレることで大切なものを再発見するということだと思います。

その他に身近な例では、fate/zeroの英雄王と言峰の会話なんかもそうでしょうか。興味のある対象に関しては饒舌に話す、意図的に隠す、といったものです。色んなものに興味があるように振る舞ってみても、本当に興味があることには執着してしまうものです。

 

こんなふうに、グールグルと廻るところというのは、当人が執着するナニカが存在する場所です。そしてそこには、存外に情報量が詰まっているものです。それも当人にとってはとても有益なモノが。

 

この場所を忌避することなく、正視する。

ナニカを見失ったときはそうしてみるといいかもしれません。