けものフレンズについての雑感/備忘録
なんとはなしに語ることが憚られるコンテンツといえば……けものフレンズだろう。
ある新聞でも取り上げられたりした辺り、ある程度の「社会現象」なるものを引き起こしたのだが、
そのことについてとりたてて語ったりすることは、語ったりする人は少なかったような気がしている。
それもそのはずで下手に触れてしまえば、「キミは自分が賢いと思っているフレンズなんだね」と言われかねない。
文脈だけが引き抜かれ、構文化された世界のように見えるが、そこには確かに感情がある。
だからなんだというわけなのだが。
以下備忘録。
コンテンツ
■【無】トキちゃんは可愛くトキさんは尊い。
■【破】死にゆくものこそ美しい。
■【欲】僕らは虚空にエロを視る
■【知】フェネック、考察なんてやめるのだ。
【無】トキちゃんは可愛くトキさんは尊い。
最初から最後まで私の心を掴んで離さなかったのは「トキちゃん」であった。
彼女のどこが良いのか、ということについて語るのはすべてが虚偽へと繋がっていく。
なぜかって?それはすべての理由が「トキちゃんだから」に集約されるからだ。
仮に彼女と同じ属性を兼ね備えた存在が現れたとしてもそれはトキちゃんではない時点で愛の対象からは外れるのである。
そんな、彼女の魅力は大きく二つに分けられると信じている。
ひとつは他者が関わった際のトキちゃんとしての可愛さである。
他社が関わる云々を置いたとしても可愛いのは間違いようのない事実であるが、
彼女の可愛らしさ(≒愛らしさ)は他者が関わった際に表出化される。
もう一つの魅力は一人で居るときのトキさんである。
もちろん彼女自身が一人でいるシーンは実際に描かれてはいない。
だが、彼女の言動や在り方を見ている(見ていた)人間はどうしても彼女の中に尊さを見てしまうのである。
「尊さ」というと分かりづらいが、「神秘性」と言った方がよいのだろうか。
私個人としては、「……ああ、なかま」という歌が終わるあの瞬間に果ての無い宇宙を感じたのである。
かばんちゃんが抱かれている際の会話も手の届く距離にいながらも触れられないようなそんな遠さ。
私は彼女の中にそうした他者が触れないことで生まれた尊さ(神秘性)を見出した際に、
彼女には申し訳ないと思いながらも、永遠と虚空に向かって歌い続けてほしい、と身勝手ながらも願ってしまったのである。
彼女の瞳に映る宇宙を見出した際に、我々は彼女の神秘性と対面することになる。
さて、上記を併せ持つ言葉を彼女に捧げるとするならば、
それは「無垢」という言葉になるのではないかと思っている。
トキちゃんは感情の変化が目立つフレンズである。
「悲しい」「嬉しい」「楽しい」そういった感情が声に身体にあらわれている。
そして何よりも作中では悪感情を表出していないのである。
アルパカちゃんが「ペッ!」とつばを吐きだしたのと対照的に、
トキちゃんは「がーん|||」となるだけなのである。
彼女はその「無垢」ゆえに外部からの刺激をそのまま世界に表出しているのだ。
それゆえに我々は彼女の奥に深遠な宇宙の神秘を見出すのである・・・・・・
■ツイッターメモ
・トキさんの声で催眠音声作ってくれ
・トキさんの声を聞くためだけに紅茶を飲みに行きたい。
・トキさんが仲間を見つけてしまったらかふぇから出て行ってしまうので仲間を見つけ次第撃ち落とす回。
・トキさんにだったらあの山から落とされてもいい
・どんな理由でも良いのでトキさんに強い感情を向けられたいと思い、トキさんの喉を潰す回
・トキさんに気付かれずにかふぇに通いたい
・トキさんに耳かきをしてもらうことが至福なのだと気がつきました。
・トキさんには「あなたは好きだけど、わたしのなかまを殺したヒトは嫌いなの……」と、自分の感情に折り合いがつけられずにカバンちゃんを遠ざけて欲しい。
・トキさんが涙目になりながら「うそつき……」という回
・トキさんのもみあげ?みたいなものでペシペシと叩かれたいだけの人生
・トキさんは1人の時は話すように歌っていて欲しいし、人前で歌う時はあんな感じになって欲しい。
・トキさんの存在を捻じ曲げてしまわないように、私は繰り返しアニメを見続けるのです……
・トキさんに強い感情を向けられたくて、トキの仲間をセルリアンに食べさせる回。
・トキさんの周りで不幸なことを起こし続けて「・・・ 私と一緒にいると不幸になるわ」と囁いて欲しい。
・トキさんが消えてしまわないように、トキさんに暴力を刻みつける。
・トキさんになかまを黙って食べさせる回。
・トキさんの鼻歌がききたい。
・トキさんのお友達はカバンさんと関わりないのに来てくれたのはきっとトキちゃんが可愛いからだと思うのです。
・トキさんの歌声が「ぼえぼえー」となっていないのは仲間と歌うことを覚えたからなのだと、私は思いたいです。
・トキちゃんが幸せそうで嬉しい反面、トキちゃんは一生一人で仲間を探していて欲しいという感情が沸き起こってきます。
・最終話のトキちゃんはトキちゃんだったので、トキさんではなかったので。
・トキちゃんと仲間は切っても離せないものですから、最終話以降で上手いこと仲間を殺されて、また一人で空を飛びながら歌を歌い続けて欲しい。
【破】死にゆくものこそ美しい。
カバンちゃんにしてもサーバルちゃんにしてもどちらか一方が作中で動かなくなってほしいと、
どれだけの人が願ったのかはもう数えようがないが、そういった破滅へと向かうことを望みたくなる。
それは、ふたりを中心に広げられる美しさの背後に潜む荒廃した世界の影が
ふたりの行く先が明るいものではないことを想起させていたからであろう。
ゆえに、一部の人たちは最悪のケースである二人の死別を想定して、
「これ以上に悪いことは起きないだろう」と悲劇への耐性をつけようとしたのである。
だがそれ以上に多くの人が「崩壊する間際の美」に魅入られた。
彼女たちの旅が終わりに向かうための物語であるように思えてならなかったのである。
それこそ「ノッキン・オン・ヘブンズドア」のように旅の終わりが二人の終わりであるように、
彼女たちが誰かと出会い世界が輝くほどに、死の色が我々に強く光を灯すのである。
■ツイッターメモ
・カバンちゃんの手の中でサーバルちゃんが冷たくなる回
・サーバルちゃんがカバンちゃんに『私を・・・殺して』という回
・自身のちほーから外れて行動し続けるサーバルちゃんが「カバンちゃんごめんね。前みたいに身体がうまく動かせないみたい……」と言ってセルリアンに飲まれる回
・カバンちゃんの持っている"人間の知恵"を全て吸い上げたところで梟から殺される回。「賢いのは、賢い私たちだけで良いのです」
・けものフレンズは2人で海を目指しているし、誰かに追われているので、これはもうノッキン・オン・ヘブンズ・ドア。
・「サーバルちゃんが何を言ってるのか分からないよ」「遺言だよ。さあ、僕を消してくれ。そうしなければ、君らが消える事になる。滅びの時を免れ、未来を与えられる生命体はひとつしか選ばれないんだ。そして、君は死すべき存在ではない。君には未来が必要だ。ありがとう。君に逢えて嬉しかったよ」
・けものフレンズ最終話に向けて、頭の中でサーバルちゃんが死ぬストーリーを延々と考え続けている……
・最近はもうモノもよく見えなくなったサーバルちゃん。
・掠れた瞳でこちらをみるサーバルちゃんを抱きしめながら"キミがいないと何もできやしないんだ"と、カバンちゃんが嘆く回。
・サーバルちゃんのお墓の前で「サーバルちゃん、僕はこんなこともできるようになったんだよ……だから、また……"すごーい"って言ってよ」とカバンちゃんが泣き縋る回。
・サーバルちゃんの死体を抱きながらカバンちゃんが"トキの歌"を口ずさみエンドロールへ。
・「・・・サーバルちゃん。僕を食べて、くれない・・・?」
・「海の向こうに行きたいな!サーバルちゃんもっ・・・サーバルちゃん?」「・・・どうして、"また"そんなことを言うの?」
・カバンちゃんが海の外に出ないルートを探してサーバルちゃんはこの世界を何度もやり直している。
・でもやっぱり、カバンちゃんには「君と"友達"になりたかったなぁ・・・」と呟いて欲しいの。
・カバンちゃんは帰るべき、向かうべき場所を見つけたのにも関わらずにこんなことになってしまったなんて辛すぎるよ。
・けものフレンズはOPばかりに気を取られますが、EDのタイトルは『ぼくのフレンド』というタイトルだそうです。"フレンズ"というジャパリパークで通用する間柄ではなく"フレンド"が使われているあたりが涙を誘います。
・けものフレンズに影響されて海に行ってました。 https://t.co/ZfA0O0njav
【欲】僕らは虚空にエロを視る
不思議とこの作品にエロを視てしまうのはなぜだろうか。
フレンズの世界には「セックス」という概念はないように思えるにも関わらずに我々はなぜかこの作品の中にエロを視てしまう。
それはたぶんフェネックのせいなのだ!
■ツイッターメモ
・(前略)これね、チ↓ンポ↑って言うんだってぇハ↓カセに付けてもらったンの!ここから汁が出るからそれを使ってにぇ!
・けものフレンズの同人誌は色んなシチュエーションで頑張りそうだが、素直にチンポのフレンズとかでいいんじゃないか?フレンズだから仕方なく受け入れるカバンちゃん。イヤイヤながらも拒絶しきれないサーバルちゃん……
・「セックスをして見せるのです。それができたならば貴方が何のフレンズか教えてあげましょう」「・・・痛いだけではありませんか!こんなものはセックスとは言えませんね」「しかしっ……んっ……こんな程度ではッ……賢い我々は満足できなッ……」「……また、来るといいのです」
・サーバルちゃんから「自分で腰を振ってるじゃんかー」と指摘される回
・この砂時計が落ち切る前に、我々を満足させるのです。
・「せっくすフレンズ」「わーい!きもちー」「これねぇ、チ↓ンポってゆうんだってぇ」「ここはモット大事に扱え!」「プレーリーさん!そこは違う穴っすよ‼︎」「次の勝負は!」「賢い我々にせっくすを教えるのです」#同人誌のタイトルっぽいもの
・ペパプのプリンセスさんは頼み込んだらヤれそうとフレンズの間で話題に。
・けものフレンズの同人誌の内、1冊くらいは動物園のおねえさんを対象にした作品が作られるに違いない……!
・ーーカバンちゃん?その、ね・・・?これからいーっぱい、ヒトをつくろうね。
・「あの、試して見たいことがあるんですけど・・・」カバンちゃんはそう言うと、おもむろに自身の下半身を露出させ……
・「カバンちゃん、どうしようー?」「えっと……そうだ、まずは服を脱いでください。それから……手をついてこちらにお尻を向けてください。それから……」
・けものフレンズ最終話は、カバンちゃんがヒトを取り戻すためにフレンズに腰を振り続ける回となる。
・ラッキーさん……ッ!そこはもうイイですからぁ!
・「ココに入れたらいいんでしょうか?」「ソウダヨソウダヨ」
・「へぇ〜……キミは足で踏まれると興奮するフレンズなんだぁ」とサーバルちゃんに蔑まれる回
・カバンちゃん「セルリアンよ、君が1日に1000人のフレンズを造るならば、私は1500人のフレンズを孕ませよう」
・フェネックさんに嘘を仕込まれたアライさんがフェネックにキスをせがむ回。「フェネック!眠る前のアレをやって欲しいのだ!アレがないと眠れないのだ!」「えー、もーアライさんはしょうがないなー」
・カバンさんにそんな嘘はないと知らされた後もキスが癖になったアライさんがフェネックに自分からキスをする回。
・フェネックさんはアライさんに対して「嘘の仕込み→真実の露見」までの一連の流れを楽しみつつ、自分への依存度を高めるように動いている……
・フェネックさんを"狡猾なレズ"と捉える視点が多いですが、アライさんを第一に考え、アライさんを信じようとした結果彼女はそのように行動するようになったのだとは思えないだろうか。彼女なりの優しさだよ。
・「フェネック〜おまたがむずむずするのだぁ〜」「えー、もー、アライさんはー仕方がないなー」「あの、試して見たいことがあるんですが」(ポロン「カバンちゃんのは、すーっごいんだから!!」
・フェネックさんのアライさんをカバンさんが寝取ることしか考えていない。
・虐待されるアライさんが恐怖のあまりフェネックを身代わりにしようとする回。身代わりにされたフェネックが微笑みながら暴力を受け入れる回。アライさんが自分は悪くない、と逃げ出す回。アライさんが自責の念に囚われて自殺する回。その墓の上でフェネックさんが射精をする最終回でQ.E.D
【知】フェネック、考察なんてやめるのだ。
考察のすべてはフェイクです。
あのとき生まれたすべての思想はただの感想。
こうあってほしいという願望です。
深く考えなくてもいいのです。
無意識が聴いてくれるからだいじょうぶ・・・・・・