シンデレラガールズ 6話 私はただの女の子
――ああ、なんて無様。
なんとなく、書かなくてならない気がした。
それくらいに、私の中でこのアニメが動いたのかもしれない。
◆ニュージェネ
「ニュージェネ」とあるように、勢いは素晴らしいのだろう。
その勢いがグループとして、三人を纏めているような印象すら受ける。
勢いが途切れたその時に、このグループはどうなってしまうのだろうか。
●本田未央
今回のライブで「実力不足」が浮き彫りになるかと思ったが、「意識不足」の方が全面に出ていた。本田未央のことです。
私としては、前回のライブは美嘉姉の勢いに乗っかって成功していたが、今回はそれがなくてライブがダメダメになると思っていた。なんとなくで上手くいかなくなるのだと思っていた。
だって、「もっと上手く出来ると思った」とか「accident!」とかで実力不足を感じたりするものだと思っていたからである。
それどころか、今回はアイドルとしての意識が不足していることしか見えてこなかった。本田未央のことです。
「本田未央はなんのためにアイドルをやるのか」
良くも悪くも自分しか見えていないというかなんというか。
アイドルなのにファンを見ないし、グループの仲間も見ないしで、本当にアイドルなのか疑わしいものである。
とまぁ、こんな風に書いているとこの言葉を思い起こされる。
今の言い方かわいそうじゃないですか
美希ちゃん、竜宮小町に入れないって分かってショックだと思うんです。プロデューサーさん。
美希ちゃんはまだ15歳の女の子なんです。
間違っていると分かってても感情的に動いてしまうこと、あるんじゃないでしょうか。いつもプロとしての、アイドルとしての彼女たちを観ているから、忘れちゃうんですよね。
でも、やっぱり、女の子なんですよ。
―音無小鳥
アニマスで、アイマスで、ざわわんで、色んなアイドルをみてきたから、つい気になってしまうが、彼女はまだ走り始めたばかりで、アイドルになりたてなのに、そうした姿を期待してしまう。
初めの頃はそうだったんだよな。
オーディションに失敗して無断欠勤をする雪歩がいたり、
ライブで負けたら欠勤する千早がいたりした。
本田未央もそうなのだろうか。
一度見た階段の先にある風景のために、また歩き出していけるのだろうか。
その時に、誰がアイドルとしての姿を示してくれるのか。(みくの出番にゃ!)
アイドルとしても輝く本田未央をみたいものである。
●ニュージェネレーション
バランスが良いと思っていたけれど実際はどうなのだろうか。
しぶりんが一歩引いたところで見ていてくれているかと思ったが、今回はプロデューサーをにらんで走っていった。卯月は未央が心配で仕方ない感じでプロデューサーにまで視線を向けていなかったが、しぶりんは明確な敵意を示していった。
なんとなく、しぶりんはプロデューサーの不器用なところを理解してあげられる人かと思っていたから、意外であった。勝手に理想を押し付けていたんだな、私は。ほとんど会話もしていないのに理解しろというのは傲慢だな。
グループの話に戻そう。
アイドルとしての未熟さが全体的に表れている話であったことは間違いない。
それは、意識としても、実力としてもである。
ざわわんを思い出すと、補い合う、高め合う、っていう関係性がSprouTには表れていた。ライブシーンのアクシデント対応とかを観ていると、そういうのが思い起こされる。大丈夫な人が頑張るとか、そういうの。
今回の話では、卯月は実力不足で失敗し、未央は期待とのギャップに絶望し、しぶりんは……知らん。
「未央」にフォーカスが当たりがちではあるが、グループとして未熟であったことも見ておきたい。未央の調子が悪いのならば、それを誰かがカバーする。
そういうグループになって欲しいなぁ、と思う。
とりあえず、このままではグループがダメになる気がしてならない。もう少し、アイドルとしてのコミュニケーションを三人とプロデューサーは取らないとダメなのではないだろうか。
ほんと、どうなるんだろうか。
◆プロデューサーの立場
以前、このプロデューサーは私の知っているPではない、ということをいった。
それは、私が知っているプロデューサーはアイドルにとって最初のファンであり、パートナーであるという認識であり、シンデレラマスターのプロデューサーとはその「在り方」が大きく異なっていたからである。
それは多分、間違っていた。
今回の話を観ていてそういう風に感じた。
このプロデューサーはあえてアイドルと距離をとっている、ような気がしている。
ライブ前の言葉を選んでいるようなところや、ライブ後の会話を観ていると、間違わわない様にしている、とは違うけれど言葉に距離を感じている。上手く言葉にできないな。
それと、
「言葉数の少ないプロデューサーが何かを伝えようとしている」
というのが印象深い。
戦闘妖精雪風にて言葉数の少ない深井零を演じた堺雅人が言うように、「そうした人間が話すというのは事件、ではないにしてもそれに近いエネルギーを必要とする」のである。
それだけに、こうしてプロデューサーが言葉を向けたというのは印象的に写った。
そうだな、今回の一連のライブを通じてアイドル(とプロデューサー)という構図から、アイドル+プロデューサーの道がうっすらと見えた。
問題は、この先である。
竜宮小町のようにキラキラできないからといってアイドルを辞めようとした美希を連れ戻したのはプロデューサーだった。
ライブで期待するほど盛り上がれなかったからといってアイドルを辞めようとした未央を連れ戻すのは誰なのか。プロデューサーか、ニュージェネか。他の誰かか。
プロデューサーさんはどうするんだろうな。
◆プロデューサーと???
「私、アイドル辞める!」
―シンデレラマスター 本田
このシーンは特にプロデューサーの感情が揺れていた。
誰と重なっていたのだろうか。誰と重ねてしまったのだろうか。
以前のプロデューサーはどんな風にアイドルと接していたのだろうか。
ファーストライブの時にはどんな言葉をかけたのだろうか。
ライブ後にはどんな言葉をかけたのだろうか。
プロデューサーに期待大、です!
◆感想
アイドルとして進み始めたラブライカと女の子でしかなかったニュージェネが対照的なお話だった。
階段の先にある風景を先に見てしまったから、勘違いしてしまったけれど、まだ長い階段の一歩目でしかなかっただけ、なんだよな。
彼女たちはシンデレラになることはできるのだろうか。
その時、プロデューサーはどこにいるのだろうか。
それでは、また。
THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 018 安部菜々
- アーティスト: 安部菜々(CV:三宅麻理恵)
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もーちょっと、うさみんを映してもいいんじゃないか。